2013 Sakura Medal Books

One thought on “風をつかまえて by 高嶋 哲夫

  1. 表紙とタイトルからわかるように、風車の物語です。元暴走族の主人公、優輝と彼の家族、姉と父親が破綻寸前の小さな町を地元の鉄工所で造った風車で救う物語です。七年ぶりに再会する家族には試練が襲い、町興しのはずが、風車建設に多額な借金を背負い、家族一員が犠牲になり、鉄工所は赤字寸前。しかし足をなくした姉の保険金で次の建設に挑む、という流れです。 時々風車に関する専門用語がありましたが、全体的には比較的簡単に読める本でした。各人物の人物像ははっきりしていました。例えば、家族の中の三人、優輝、姉、そして父親の人物像は風車の建設中の助け合いやもめ合いなどからわかります。一番印象に残った場面はやはり主人公の優輝が一回目の失敗から二回目の建設の時、家族を成功に導いた様子です。彼は高卒で大学には行かず、暴走族だったので、一回目の建設は苦戦しました。しかし、二回目の挑戦では一から自分で風車に関することを全て学びました。主人公が必死に学び、リスクをかけ、家族と町を成功へ導く場面に感動がありました。最後はハッピーエンドで良かったと思います。

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