2013 Sakura Medal Books

桐島、部活やめるってよ by 朝井 リョウ

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Author: dontflop

Enjoy the ride !

3 thoughts on “桐島、部活やめるってよ by 朝井 リョウ

  1.  タイトルが「桐島、部活やめるってよ」というタイトルなため、てっきり典型的な部活内のドラマの話かと思いきや、いい意味で予想を裏切られました。タイトルに堂々と名前が出てる割には、バレー部のキャプテン、桐島さんはほとんど物語に出てこず、代わりに、桐島さんの周りの人たちのストーリーが、短編集という形におさめられています。その「周りの人たち」は、全員同じ高校に通っていますが、ほとんど互いにかかわりはなく、普段はまったく違うグループで高校生活を送っています。ある人は、女子の人気グループの一人、ある人は日陰者の映画部部員といった具合に、普段は互いに隔絶しており、それぞれが、自分なりの悩みを抱えています。この手の物語にありがちな、何でもきらきらして、「学校生活、友人関係、楽しいことばかり!」という調子はまったくなく、代わりに、非常に現実的な、悩みを持つ人たちが、次々と登場してきます。先ほどもいいましたとおり、この人たち同士は直接的なかかわりはまったくといっていいほどありません。しかし、「桐島が部活をやめる」という出来事を違う視点から描くことで、この世代の決断の一つ一つ、悩みの一つ一つがいかに重いか、さらにひとつの出来事が、それぞれの人生で、まったく違うように影響する様子が非常にうまく表現してあると思います。「人の数だけドラマがある」という言葉がありますが、この本は、それはいったいどういうことなのかを教えてくれました。

    余談ですが、物語中の登場人物が、方言をしゃべっており、それが、聞きなれた方言なのも、親近感をもてました。

  2. 浅井リョウ氏の作品は「星やどりの声」もそうだけど、登場人物それぞれの観点から書かれた章によって構成されていて、とても特徴的でよいと思う。平凡な学校生活がいろんな人物の視点から書かれているため、なにもないつまらない日も、ストーリーでは美しく感じ取れる。

  3. “桐島、部活やめるってよ“という本はバレーボール部の部長、桐島さんが部活を辞めることから始まります。桐島さんが部活をやめることによって、同じ高校の違うグループにいる5人の学生にどんなことが起きるのか、という短い5編のストーリーです。部活について、学校のいけてるグループにいる男女のカップル、映画部の地味な男子学生などが、短いストーリーの中で自分自身が語り手となり、心の中をかたってきます。5人の主人公たちはみんな考えがごく普通の高校生ぽくて、本を読みながら共感することができました。“自分もそんなこと思うなー。”楽しみながら読める一冊です。

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